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SFセミナー2010 企画紹介

[カテゴリ:SFセミナー2010]

本会企画 

日本SF翻訳の楽しみ

出演:アリグザンダー・O・スミス 聞き手:小川隆

ラノベから宮部みゆきまで、日本の小説の英訳が急速に増えている。そこで、今回は日本の作品を英訳する仕事を専門にする翻訳会社Kajiya Productionを設立して活躍している第一線の翻訳家、アリグザンダー・O・スミス氏をお招きして、アメリカにおける日本SF紹介の現状と、日本作品を英訳する上でのさまざまなエピソードをうかがう。(文責・小川隆)

小川一水インタビュー

出演: 小川一水

昨年9月に新シリーズ《天冥の標》をスタート、最近ますます活発に活動する小川一水氏。その作品も、《天冥の標》のようなシリーズだけでなく、『フリーランチの時代』や『煙突の上にハイヒール』に収録されるSF短編、『風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記』のような歴史ものといったように、少しこれまでとは違ったタイプのものが出てきました。最近の小川一水はいったい何を考えているのか? 小川一水氏をお呼びし、そこのところを解明します。(文責・向井淳)

柴野拓美:日本SFの転換点

出演:長山靖生、牧眞司

今年1月に亡くなられた柴野拓美さんは、作家、翻訳家、そして数多くの作家を送り出したSF同人誌『宇宙塵』の主宰者として、日本のSFを築き上げたお一人でした。現在私たちがイメージする日本のSFは『宇宙塵』の創刊から始まったと言ってもよいでしょう。
 しかし、戦前にも日本では海野十三をはじめ、たくさんの科学小説が書かれており、柴野さんご自身も学生時代には戦前の科学小説作家たちに師事されていました。そう、柴野さんは、戦前から続いた科学小説の後継者でもあったのです。
 では、なぜ私たちは『宇宙塵』を日本のSFのスタート地点と考えるのでしょうか。柴野さんの活動は科学小説をいかに変えたのか。そして柴野さんが戦前の科学小説から受け継いだものはなんだったのでしょうか。SF研究家の牧眞司さんと評論家の長山靖生さんをお迎えして、柴野さんが日本SFに残した足跡をたどっていきます。(文責・新井勝彦)

東浩紀インタビュー:SFのイマココ

出演:東浩紀 聞き手:八代嘉美 ナビゲーター:井手聡司

日本SF作家クラブ会員にして日本SF大賞選考委員、昨年12月に刊行した初の単著小説『クォンタム・ファミリーズ』は量子力学の多世界解釈論を応用した本格SF長篇として評価され、現在は火星SFを執筆中。〈ミステリーズ!〉誌連載の「セカイから、もっと近くに!――SF/文学論」も無事完結……かように紛うことなきガチのSF者である東浩紀氏だが、世間的にはどうしても批評家・哲学者としての精力的な活動のほうにより注目が集まり、昨年のSF小説刊行まではSF者としての側面にスポットが当たる機会は少なかった。先行き不透明かつ混沌とし、社会システムの大転換期であるこの現代において、「SF」は今後どのような方向に想像力を展開すれば、より豊潤な成果が得られるだろうか? 動物化、キャラクター、セカイ系、民主主義2.0、ベーシック・インカム、セキュリティ、小松左京、クリス・アンダーセン、google……様々なキーワードを元に、批評家と実作者両方の側面から、東浩紀のSF観とSFへの提言を縦横に語ってもらう。(文責・井手聡司)

タイムテーブル
時間
10:00開場
10:30開演
10:40〜11:40小川一水インタビュー
11:40〜12:40昼休み 小川一水サイン会
12:40〜13:40柴野拓美:日本SFの転換点
13:40〜13:50休憩
13:50〜14:50日本SF翻訳の楽しみ
14:50〜15:00休憩
15:00〜16:00東浩紀インタビュー:SFのイマココ
16:00昼の部終演

合宿企画

◆昼企画の続きを語ろう
 合宿では本会企画の補完的な企画を行います。4つの本会企画それぞれについて、部屋に分かれて語り合う企画を立てました。本会企画を聞いて感じたこと、しゃべりたいことを自由に語り合う部屋です。本会ゲストの方が来られるかどうかは未定ですが、もし参加されていたら本会企画では聞けなかった質問を直接ぶつけてみても良いかもしれません。

その他にも以下の企画が行われます。

◆樺山三英と一緒に、樺山三英の小説を語ろう
出演(予定):樺山三英、サイトウ、岡和田晃(他)

◆SFいろいろ、ロマンチックSFもいろいろ
案内:冬蜂、平林孝之、根本伸子、鈴木力、牧★みいめ(SFファン交流会)

◆2010年ヒューゴー賞候補作の部屋
出演:鳴庭真人ほか

◆帰って来た新鋭SF評論家パネル
参加者:藤田・横道・海老原・岡和田(仮)・その他交渉中…

◆浅倉久志追悼

◆電子書籍がもらたす、日本SF輸出の未来
出演:小浜徹也 小川隆

◆2010TOKON10

◆2009年度Sense of Gender賞討論会