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【スライド 14/45】 今まで読んだSFの冊数(2000年度調べ)


【スライド14】今までに読んだSFの冊数
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「科学技術とSF」という名の講義を受講する学生ですら、50冊以上のSFを読んでいる人はまれ。ごくわずかに途轍もなく読んでいる人がいる。
星野力先生のコメント:「SFを読まないというよりも、そもそも活字(本)を読んでいないと回答した学生も沢山いました」

この読書数は、後で紹介する今回のアンケート結果とかなりの隔たりがある。
 まず、受講している学生ですが、毎年180人から220人くらい。1年生が大半ですが、2年生、3年生もいます。総合科目なんですね。システム工学や自然科学系の学生もいるんですが、文科系も結構いまして、かなりバラバラですね。

 それで、彼らがいままでに読んだ―去年1年間ではないですよ、これまでの人生の中で読んだ―SFの冊数の結果ですが、ほとんどの人は50冊以下なんですね。よく読んでいる方が何人かいらっしゃいますけれども、ごく少数です。0冊という人もいます。いちばんの人数のピークは1〜5冊。生涯のうち、これまでたったの1〜5冊しかSFを読んでいないということです。

【*註】「科学技術とSF」という講義を聴きに来る学生ですらこの程度なのだから、一般の大学生がいかにSFを読んでいないか察せられる。ただし、SFだけを読んでいないというわけではなく、受験勉強に忙しくて小説全般を読む暇がなかったと答える学生も多かったようだ。






【スライド 15/45】 以下のSF小説を読んだことがありますか?(2000年度調べ)


【スライド15】以下のSF小説を読んだことがありますか? (2000年度調べ)
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講義で言及されるSF小説について調査された。
海外SFはほとんど読まれていないが、「アルジャーノン」は読まれている。
  この表に挙げられているのは星野先生の講義の中に出てくるSFなんですが、海外SFはほとんど読まれていないことがわかります。一方、マンガの『寄生獣』やダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』は読まれている(*註・前者が109人、後者が67人)。僕の小説は『パラサイト・イヴ』で115人、『BRAIN VALLEY』で32人の方が読んで下さっています。

 そもそも高校生、中学生時代にどのぐらいの本を読むのかという資料も実はありまして、『小説と科学』という本を作ったときに調べたんですが、そのときの資料をどこかにやってしまったようで、ちょっと見つけられませんでした。すみません。



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