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【スライド 7/45】 『パラサイト・イヴ』の波及効果


【スライド7】『パラサイト・イヴ』の波及効果
【スライド7】『パラサイト・イヴ』の波及効果 ▲拡大
 他の反響も紹介しましょう。これは「SPA!」という雑誌の1995年11月号に載った記事なんですが、自分の体にあるミトコンドリアから命令を受けて、その言葉をノートに自動書記したというおじさんが出てきています。下にそのノートの拡大図があります。
「これからの話は遺伝分子核の主のミトコンドリア核からの全人類へ最初で最後のメッセージ」 
……ということで、ミトコンドリアが喋った歴史的瞬間ということになります(笑)。『パラサイト・イヴ』発売後、こういう人が出てくるようになってしまったんですね。




【スライド8/45】 養老&米本対談


【スライド8】養老&米本対談
【スライド8】養老&米本対談

  こちらは「広告批評」1995年11月号に掲載された、養老孟司先生と米本昌平先生の対談です(「バイオホラーに映る日本」)。『パラサイト・イヴ』と(鈴木光司さんの)『らせん』の話が出ていますけれども、僕もこの特集では別のページで出ているんですね。こういう対談が出ると知っていれば僕は出なかったんですが(笑)。たぶん、僕がインタビューを受けた後にこの二人は対談したんでしょう。米本先生はこう仰っています。
「『パラサイト・イヴ』も『らせん』も僕は読んだけれど、ああいうのが売れる世の中というのは、どうもね。品がないというか、商売になるんだったらなんでもいいのかという感じで。書いているご本人の問題じゃなく、科学を素材にしていると言いながら、科学的なトリックがきわめて貧弱なああいうものが売れるというのが、なんかいやですね。(中略)養老さんは、(中略)読まれました?」
 養老先生は「読みましたよ、パーッと」と答えていらっしゃる。まあ、僕はお二人を尊敬していますし、いい仕事もされているとは思いますけれども、こういうようなこともあって批判がボディーブローのように効いてきたことは確かですね(笑)。



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