SFセミナー2002 企画詳細 |
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【Daytime Program】(出演者名敬称略)
かめ、くらげ、たぬき、北野勇作 |
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出演/北野勇作 |
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企画紹介 | 日本SF界のチョコエッグ――北野勇作。 かめやくらげ、たぬき、ざりがにといった、我々に馴染み深い動物を題材にとりながら、しかしその一方では量子論や記憶、機械知性の認知といったトピックをSF的に扱った彼の作品は、独特の不思議な情感をかもしだし、広くSFファンに支持されました。 今回はその北野勇作氏をお招きして、日本SF大賞の受賞作『かめくん』を入口に、この不思議な魅力に迫ります。(文・向井淳) |
出演者略歴 | |
北野勇作(きたの・ゆうさく) 1962年兵庫県生まれ。1992年に『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、作家デビュー。『かめくん』では、第22回日本SF大賞も受賞した。 虚航船団パラメトリックオーケストラの劇団員。主な著書は『クラゲの海に浮かぶ舟』など。 |
SF入門というジャンル |
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出演/巽孝之、川又千秋、牧眞司、小谷真理(交渉中) 司会/野田令子 |
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企画紹介 | 2001年12月、日本SF作家クラブ編纂の『SF入門』が刊行されました。同クラブ会長の神林長平氏は、この本の巻頭言で、「SFとはなにか、その歴史、精神性、創作の手引き、これぞSFという人気作品のリストや解説……本書には現時点でのSFの成果と将来に渡る展望が、簡素にまとめられています」と、その内容を紹介なさっています。 このなかにある[現時点]という表現は、まさに各時代に発行された、多くの入門書に当てはまる表現といえるのではないでしょうか。 この企画では、『SF入門』編纂委員のお一人である評論家の巽孝之氏と、作家であり評論家の川又千秋氏、SF研究家の牧眞司氏の3人に、スライドを使ってあまたの入門書を紹介していただきながら、「SF入門」というジャンルについて、熱く語っていただきます。司会はSFセミナースタッフの野田令子です。(文・牧紀子) |
出演者略歴 | |
川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年生まれ。作家・評論家。小説作品に『火星人先史』『反在士の鏡』など、評論集に『夢の言葉・言葉の夢』『夢意識の時代』がある。1984年『幻詩狩り』で第五回日本SF大賞受賞。 |
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巽孝之(たつみ・たかゆき) 1955年生まれ。SF評論家。主要著作に『サイバーパンク・アメリカ』、『現代SFのレトリック』、『ジャパノイド宣言』など。米国SF研究協会(SFRA)より第5回パイオニア賞受賞。2000年『日本SF論争史』で第二十一回日本SF大賞受賞。 |
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牧眞司(まき・しんじ) 1959年生まれ。SF研究家。〈SFセミナー〉の創始者。著書に『ブックハンターの冒険』(学陽書房)、訳書にマイク・アシュレー『SF雑誌の歴史』(東京創元社近刊)。 |
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野田令子(のだ・れいこ) 〈SFセミナー〉スタッフ。お茶の水大学SF研究会OG。 |
立ち上がれSF新レーベル! 編集者パネル |
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出演/大野修一(徳間書店)/塩澤快浩(早川書房)/中津宗一郎(角川春樹事務所)/保坂智宏(祥伝社) |
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企 画 紹 介 |
2年前の角川春樹社長の予言は当たった?! SF冬の時代は終わったのか、それとも新展開なのか。日本SFを中心とした新しい動きが近頃感じられる。立ち上がるレーベル、新たにつけられるSFマーク。いったいなぜ……? 果たしてどうやってスタートすることになったのか? 正直、売れているのか? 今後のラインナップは? 実際、SFをどう思ってるんですか? などなど。素朴なものから際どいものまで、日頃みんなが考えている疑問を、気になる叢書の編集を担当にしている方たちにうかがってみよう。 SFの明日はどっちだ。(文・柏崎玲央奈) *現在この企画では、質問を募集しております。参加される方もされない方も、ぜひ書き込んで下さい!。 |
出演者略歴 | |
大野修一(おおの・しゅういち) 徳間書店・《SF Japan》編集長、《アニメージュ》編集長。1964年愛知県生まれ。明治大学SF研OB。徳間デュアル文庫を企画、立ち上げた。現在、編集長もつとめる。 |
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塩澤快浩(しおざわ・よしひろ) 早川書房・SFマガジン編集長。1968年長野県生まれ。手がけた本に神林長平『グッド・ラック』、菅浩江『永遠の森』『五人姉妹』、田中啓文『銀河帝国の興亡も筆の誤り』がある。このたび新しく〈ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉を立ち上げた。 |
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中津宗一郎(なかつ・そういちろう) 角川春樹事務所書籍編集部勤務。1968年神奈川県生まれ。ヌーヴェルSFシリーズ他を担当。広告畑・ゲーム畑からSF書籍の編集者となる。手がけた本に小川一水『導きの星』、妹尾ゆふ子『NAGA 蛇神の巫』など。 |
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保坂智宏(ほさか・ともひろ) 祥伝社文芸出版部勤務。1960年神奈川県生まれ。ワセダ・ミステリ・クラブOB。83年入社、20代は雑誌広告界で過ごす。手がけた本は、菅浩江『アイ・アム』、山田正紀『装甲戦士』、半村良『魔人伝説』など。 |
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小浜徹也(こはま・てつや) 編集者。1962年、徳島県生まれ。京都大学SF研究会OB。1986年、東京創元社入社。創元SF文庫を担当。手がけた本に、中村融編『影が行く』、イーガン『宇宙消失』、ロビンスン『グリーン・マーズ』、E・E・スミス『銀河パトロール隊』(新訳版)などがある。 |
小説の可能性を求めて――奥泉光インタビュー |
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出演/奥泉光 |
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企 画 紹 介 |
SFと純文学……とは一見相反するような文学ジャンルでいて、安部公房が草創期の日本SFにとって重要な作家であったように、その実、両者の境界は先鋭的なSF的想像力の立ち現れる場でもありました。 現在、その場所でもっとも注目される作家といえば、奥泉光氏をおいてないでしょう。 『「吾輩は猫である」殺人事件』、『グランド・ミステリー』、そして『鳥類学者のファンタジア』など、SF的仕掛けを用い、小説として技巧の限りを尽くした壮大な虚構世界は、SF読者の知性を刺激してやみません。 今回のセミナーには、そんな現代日本屈指の「小説の魔術師」が登場します。ご期待ください。(文・鈴木力) |
出演者略歴 | |
奥泉光(おくいずみ・ひかる) 1956年生まれ。作家。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。1986年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞および瞠目反・文学賞を、「石の来歴」で芥川賞をそれぞれ受賞。『葦と百合』『「吾輩は猫である」殺人事件』などではミステリの方法論を導入し、ミステリファンからも注目を集めている。 |
合宿企画一覧(順不同) | 出演者名(敬称略) |
テルミンと戯れよう | 大野典宏 |
踊る子馬亭はいかに改装されたか◎映像で見るファンタジー | 高橋良平、添野知生、三村美衣 |
ほしのこえをきけ〜「ほしのこえ」上映会 | 新海誠(監督)、萩原嘉博(プロデューサー) |
2002年春のSFアニメまつり | 日下三蔵、須藤玲司 |
ミッドナイトシアター「アヴァロンの霧」上映会 | |
二十世紀SF少女史:試論 | 野田令子、尾山ノルマ |
ジェンダー研の部屋〜Sense of Gender賞始動!〜 | 柏崎玲央奈&工藤央奈@ジェンダー研 |
SFファン交流を考える会 | 桐山芳男(関西海外SF研究会元代表)、山岸真(ぱらんてぃあ) |
悪魔は死んだ 〜ラファティ追悼〜 | 大森望、柳下毅一郎、牧眞司、 ご案内/林哲矢 |
MF(数学小説)について語る部屋 | 浜田玲、志村弘之 |
海外SFの部屋 | 加藤逸人、東茅子、細井威男 |
ほんとひみつ | 北原尚彦、日下三蔵、天野護堂、牧眞司、代島正樹 |
田中香織の部屋(本屋雑談) | 田中香織 |
SF十段 | 大野万紀、大森望、日下三蔵、水鏡子、牧眞司、山岸真、(三村美衣:交渉中) |
北野さんといっしょ | 北野勇作 |
オタク第3世代は、本当に動物化しているのか? | 東浩紀、大森望 |
*企画詳細につきましては、当日のパンフレットをご覧下さい。 |